社長:図子 浩司Zushi Kouji

スケッチインタビュー

山下:
なぜ家づくりに参加して欲しいのか?
図子:
家は、自分の体、家族の体と一緒だと考えています。
可能な限り、自ら施工に参加して欲しいし、骨組みや構造を知って欲しいと思います。日々建築している現場に足を運んでいただき、家の構造や骨組み素材を感じて欲しいと思います。結果、強い思い入れが生まれ、愛着も増し、満足のいく家づくりになると思います。だから、『スケッチの家づくりは一緒に作る』になります。
山下:
家づくりのためには参加することが、施主さんに必要ということですね。
図子:
スケッチそうです。一般住宅でも仕様書は作るけど、建築が終わって引き渡した後、それを見る事もないしお客さんも覚えてないことが多くあります。百聞は一見にしかず。柱や規格サイズなど、作ってるところを実際に見て、大工さんが釘を打ったりしてるのを見てほしい。そうすることで自分の家はこん風に建てられているんだと分かる。
近年の日本ではスクラップアンドビルドで30年持てばいいという考えが多いと思います。昔の日本では、大工さんの仕事ぶりを見ていたもんです。親方が引退した後も家の人が弟子の大工さんに「親方はこうしてくれてたからこうして」と言えた。でもいつからか家は商品になってしまい愛着が薄れた。家は家族の一員。家族を守ってくれているもの。驚くぐらい自分の家を知らない人が多い。自分の家の屋根が瓦かどうかも知らないし、もちろん耐久年数も分からない。日本の工業化の中で、本当の家づくりを見失っているような気がします。
山下:
子供が離れてもずっと一番近い所で最後まで一緒にいるのは家ですもんね。
図子:
確かに建築は難しい。だからと言って専門知識を身に着ける必要はない。でもせめて、どこに何が使われているかを知っておいてほしい。どうしても価格優先になるから、質を見ずにこれでいいか!となってしまう。それも含めて、打ち合わせ段階から説明をしっかりしてあげるべきだと考えている。
山下:
最近は他のメーカーさんも「家づくり」や「自然」を大切にされている傾向があるようですが。
図子:
スケッチメーカーも施主さんも本当に欲しいもの、必要なものは、何かを気付いていると思います。ただ、現実は価格や生産効率を優先せざるを得ないのが現状だと思います。営業スタイルが違うから。ハウスメーカーみたいにガンガン売るのならばスケッチのやり方だと時間が足りない。
ハウスメーカーのようにたくさん建てることでコストダウンを図ることもひとつの方法かもしれません。しかし、スケッチでは、本当にお客様が満足できるものと確信する建て方を最優先するため、多くの方に提供できません。時間をかけてお客さんにまず構造などを理解してもらうことで、その都度納得、満足を感じていただく。正確に調べることはできませんが、お客様の不満の少なさ、満足度が圧倒的に高いと自負しています。必要以上にチラシや広告費にかけることで、お客様にイメージだけで誤解されたくもないし、そんな費用は無駄だと思います。お客様に理解してもらうための、説明の仕方、時間を大切にすることがスケッチです。スケッチに来るお客様は、はじめは説明が熱い!と驚かれると思います。売り込みに熱いのではなく、家づくりの情熱を是非聞いてもらいたいです。
山下:
クレームはよくあることでしょうか?
図子:
住宅が産業の1つになってしまった今、家は作る物ではなく、家は買うものになってしまったと思います。そうなると当然、住宅会社とお客様の間で色合いや傷みの意識にずれが生じた場合、不満になり、クレームになります。結局のところ人間関係の構築を出来ているかが大切だと思います。そこを大切にすることで、例えば気になるところをすぐ相談したり、互いが誠意を持って対応すると、不満がなくなります。情報の共有ができていれば、よりよい家づくりに繋がると思うのです。逆に、情報不足、説明不足の関係だと、長い工期の中で、疑問から疑いの目、そうなると素行まで気になり、悪循環が始まります。なあなあはダメだけど、コミュニケーションを意識し、お互いの信用・信頼を大切にすべきです。ちょっとしたトラブルで大工さんや関係者にストレスをかけると悪循環が始まります。大工さんには建てることに集中してもらえる環境を用意し、現場監督としては図面が見れるだけではなく、当たり前のことかもしれませんが、段取りや近所の気配りなどもとても重要だと思っています。
山下:
相手のことをよく調べ上げる、聞き出さないと進まない仕事ですね。
図子:
スケッチ僕は何でも聞いちゃう性格です。スケッチがお手伝いするべきことを探り出す。相手にもスケッチの考え方を共感してもらう。結局、スケッチのお客さんは、家づくりに共感してもらえる人が集まっていると思います。
判断ミスなど失敗もある。僕は以前サラリーマン時代に営業マンとしてお客さんに接していました。お客さんが満足のいく家づくりを目指してはいましたが、それでもサラリーマン時代は売ることが優先でした。その人に合うか合わないを考える前に、家を売ることが最優先でした。でも今は、お客さん自身に将来を描いていただくために、最初にいろいろ聴かせていただき、お客さんにあったご提案をさせていただきます。
山下:
スケッチの将来は?
図子:
今現在、お客さんに大変満足してもらっていると思います。いろんな意味で今のままでいいと思います。会社の規模もお客さんとの関係、建築に関するやり方も今のまま。お客さんとの信頼関係がますます深まれば、なお良いかなと思います。
山下:
お客さんが増えていくと、今の体制のままでというわけにいかないのでは
図子:
そうですね。スケッチの家づくりに共感する若者を育てていきたいとは思っています。会社を大きくする事より、会社を強くしていきたい。お客さんにプラスになるよう、参考になるハウスメーカー、自然素材、新しい技術などどんどん学びを取り入れたいと思います。一日24時間じゃなくて36時間欲しいです。
山下:
将来、やってみたいことはありますか?
図子:
地域の人みんなでつくる家づくりをしてみたい。子どもたちも、お爺ちゃんお婆ちゃんも一緒に、みんなで大工さん。機械は使わずみんな手で運んで組み立てる。ログハウスだったらできますよ。時間はかかるけど、DASH村みたいで楽しいと思いますよ。